ドンペリニヨンとクリスマスと上原家

家族が全員成人になった年の
クリスマスの日に
父親が用意してくれたのが

「ドンペリニヨン」の白

少しスパイシーな辛口のシャンパン

美味しいのかどうかよくわからなかった

でも大人の味なんだな・・・
いろんな意味で味わい深いものがあった

あの

コルクを抜くときのドキドキ感

時々思い出す

毎年、本をプレゼントしてくれた

ある時、

枕元にプレゼントがないので
がっかりして階段を下りると
中ごろの踊り場に
リボンのついた箱が三つ控えめにおいてあった

嬉しくて嬉しく
兄弟を起こして
三人で階段に座り込んで確かめた。

それぞれに力強い文字の英語で書かれた
それぞれの名前とクリスマスのメッセージ

本当にサンタクロースが来たんだ!!

嬉しくて大騒ぎ

中身は・・・
チョコレート

サンタクロースが肩押しされた
B5サイズのチョコレート

子どもにとっては
物凄く特別なサイズ

板チョコ4枚分はあるからね

いっぺんに食べると鼻血が出るぞ!

と言われたので

上原兄弟は、自分の部屋に戻るごとに
一口一口と食べて・・・
2日目にはすっかり無くなってしまっていた

もう、クリスマスにサンタクロースは来ないけど

なんか、クリスマスプレゼントを抱えてる
お父さん、お母さんを見ると
心が温まるんだよね

ちょっと、ほっこりしている
上原勇一郎でした。