アバンギャルドになれない上原勇一郎

アバンギャルドな作品は
美術館やギャラリーで鑑賞しただけでは分かりにくい

実は上原家一族は
描くことや制作するほうが好きなので
芸術を鑑賞する時は
まず、直観で作品を感じ取り
その次に、筆のタッチを丁寧に眺める

なぜこの色をつかったのか?
なぜこんなに厚塗りにしたのか?
なぜこの構図にしたのか?

作者の思いはそっちのけで
自分が感じることだけでイメージを膨らませて楽しむ

その後、解説を読み少し深めていく

知り合いに、前衛アートばかりを収集している方がいた
そのなかで上原でもなんとなくなじめるが
船越桂の作品だった。
それ以外は・・・
墨をガザガザと塗っただけの作品なんか
それが「無題 作品No2」だけだったりすると
ぜ~~んぜん理解できないよ。

先日、Charles Mattonの作品を目にして
空間の面白さを感じつつも
作家の意図がなかなか読めなくて苦しんだ。

ミニチュアハウスのような作品だから
一瞬、無条件に「かわいい」と思えるが
でもよく見ると・・・
作品の中には、下品でグロテスクなものが含まれていることが多いから
「素晴らしい!」などとうっかり口に出せないし
むしろ「ここになんでこれ?」

アバンギャルドとは・・・
【「革新的な芸術運動を行う人」または、「新しい概念・先駆的な表現を試みる人」
 という意味で使われています。】

芸術の秋だからね
近くの美術館にでも行って
気に入った絵をいつもまでも眺め
そのあとは、美術館のレストランで食事だね